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追悼、加藤周一さん

「九条の会」の呼びかけ人9人の一人である、加藤周一さんが12月5日に亡くなられた。呼びかけ人としては、昨年の小田実さんに続いて2人目となります。私たちは、日本、いえ世界を代表する平和への大きな灯台をまた一つ失ってしまいました。

加藤さんへの管理人の個人的な印象は、とにかく「とてつもなく大きな人」というものです。専門家という狭い領域ではなく、和洋漢を問わず、その思想・芸術・文学・文化へのとてつもなく幅広い知識と教養、そして繊細な感性と平和への強い思いを持って語られる言葉のやさしさと重み。本当に、こんな大きな人になりたいと思わせる、「憧れの人」でした。

2005年、小泉首相が靖国参拝を強行し、中国国内で若者を中心に反日デモが激化している最中に、「中国青年報」へのインタビューで、加藤さんが中国の青年達へ語ったお話を以下に記します。


「もしこの老人にひとつ望みを言わせていただければ、私は中国の若い人にこう言いたい。問題を解決しようと思えば、まず相手の国を理解しなければならない、もちろん自分の国も理解する必要がある。中国はアジアに対して責任があるとお考えならば、中国の若い人々は理解しようとする気持ちで日本を見て欲しい。日本を灰色としてみて欲しい。灰色とは何か。例えば、われわれは戦争や争いが好きな国を黒色として見るとすれば、スイスのような純粋平和国家を白色として見る。日本という国はどちらの面も持っている、だから、単色として日本を見ないで欲しい。中国から日本を見る場合、日本を純白としてでも純黒としてでもなく見てもらえれば、いろんな面が見えてくる。逆に言えば、中国も同じだ、中国も天国じゃない。自分の問題を見るときにも、客観的で、各方面の角度から理解する必要がある。中国に対しても、日本に対しても、絶対良い或いは絶対悪いというような絶対的判断を用いず、総合的に見る。このように相手を理解し、このように自分をも理解することだ。」(かもがわブックレット、「9条と日中韓」より)


この加藤さんの言葉は、「日本」と「中国」を入れ替えてもそのまま通用するだけでなく、「右派」と「左派」といったイデオロギーの違いや、「キリスト教」と「イスラム教」といった宗教的対立に置き換えても通用する、相互理解への普遍的で素敵な言葉だと思いませんか?

加藤さん、本当にありがとうございました。そして、お疲れ様でした。
ご冥福を心よりお祈りいたします。
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追悼 加藤周一   加藤周一が観察し、考え、書いたこと

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